今日も今日とて
今日も今日とて何もない。
やることはたくさん山積みなのに、何をしてもやる気が出てこない。
猛烈に働いたり猛烈に家事をやれていた時を思い出しながら、どうしてこんなにもだらしなくなったのだろうと自問する。
さあ動くぞ!さあ働くぞ!と気合を入れ直し続けて、また毎日が過ぎてゆく。
私と言う人間は一体どんなものなのだろう。
幸い仕事はあるものの、その仕事にすら熱意を持てずにいるなんて、なんの意味があって生きているのだろう。
この10年と言うもの、連れ合い以外の人間と何一つ深い話をする機会もなく、あいさつや他愛の無い言葉は交わせど世の中からの孤立感は否めない。
ただ毎日、生きるための最低限のことだけをやって、ため息をついてしまう。
学生の頃から夢なんてものは無かったけれど、かといってこんな人生を望んでいたわけでもない。
何もないことが、本当は幸せなのだと言うことも実は分かっているのだけれど、何一つ成し遂げていない自分の人生を振り返ってはため息をつく。
足るを知る。
それもまぁもっともだ。
けれど、いつも考える。
私に足りないものは何だ。